HEALTH CHOSUN』、20170223日付、キム・スジン記者

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骨延長手術後の変形防止法を探して

「骨延長手術」とは、各種の事故や希少疾患のような原因によって両脚の長さが2cm以上の違いがある脚長差の患者のための治療法だ。患者は骨延長手術を通じて身体的な均衡と自信をもつようになるが、骨が延長されると同時に周辺の筋肉の影響を受けて脚が曲がってしまう現象(変形)も起き得るという問題点がある。しかしこれまで安全だと知られてきた手術法でも変形が起き、骨延長手術によって生じる変形は調節できるという研究結果が発表された。

 延世大学校セブランス病院整形外科の李東訓(イ・ドンフン)教授チームは、2009年から2013年までの間にふくらはぎの骨延長手術を受けた患者の中で60名(男性36名、女性24名)を対象に平均42ヶ月に渡って追跡観察を通し調査した「骨延長における変形」に関連した論文を発表した。研究チームは世界的に普遍化された手術法(LON方式)を適用したとしても、調査対象者たちのふくらはぎの骨が延長されながら平均4.8度の脚変化が発生することを確認した。LON方式は延長手術の際に骨の中に予め金属釘を固定する方式だ。骨が曲がらないと知られてきたが、今回の研究結果によるとLON方式を利用しても変形が現れた。李東訓教授は「骨延長の最中に骨が曲がる現象は長い間に骨延長の専門家たちを苦しめてきたが、LON方式が出てくると(曲がる現象が)確然と少なくなり医師たちはただその程度で満足してきた」とし、「LON方式と言えども変形は起こりうるが、外反変形(X脚)は美容的にも満足されるものではなく、膝の関節炎の危険性を高める要因になり得ることがある」と述べた。

 また、研究チームは調査対象者たちに対する「ブロッキング・スクリュー(blocking screw)」方式の適用有無による結果数値も比較し分析した。ブロッキング・スクリュー方式とは、骨折の患者に主に適用する方式であるが、最近は李東訓教授チームを始めとする数名のヨーロッパの整形外科医師たちが骨延長手術の方法に適用してきた。ブロッキング・スクリュー方式を適用した28名の対象者たちは手術後に平均-2.62の係数を見せ延長部位の骨が脚の外側に曲がる程度が大きく少なくなった。即ち、X字型の脚に変化させる可能性が縮小された。李教授は「患者の脚の形態によって望まれる整列を得るためには様々な手術的な方法が必要だが、ブロッキング・スクリュー方式はその中で強力な解決方法の中の一つになり得る」と述べた。

 「LON骨延長術においても外反変形が発生するのか?」を題目とする今回の論文は、整形外科分野におけるSCI級の学術誌である『CORR (Clinical Orthopaedics and Related Research) 』最近号に掲載された。